ここ数年最もマスコミが取り上げ、世間を賑わせている「骨盤の歪み」
ですが実際どういうことかというと曖昧です。

まず最初に「骨盤を小さくする」とかいう一部マスコミ、整体師などがいますが、根拠はありません。
骨盤は寛骨、腸骨、恥骨が完全にくっついていて大きくなったり小さくなったりしません。

仙腸関節が……という人がいますが動きは多少ですし、仮に動いたとしても骨盤の大きさが変わったりすることはありません。

出産後にとかいいますが、出産の時は産道を広げるためにリラキシンというホルモンの影響で確かに広がります。しかしその後はしっかりと元に戻りますので心配ご無用です。
そんなこと言ったら私の祖母の時代は7人8人とかいう出産も珍しくありませんでしたが、歪みまくってどうにかなってしまったのでしょうか?
問題なかったはずです。

左右の脚の長さの違いもよく言われますが、気にする必要はありません。
人間はもともと左右対称ではありません。
脚が左右でバランスが悪いと感じるのは片側の脚に過剰に力が入って抜けないからです。
ただし無意識の緊張なのでまず本人は気がつくことはありません。

以前に捻挫をしたとか、ぎっくり腰をやったとか、アキレス腱を断裂したとか様々ですが、特に何もなくても必要以上に脚に力が入っている状態にあります。
屈曲反射ともいいます。

「骨盤の大きさが変わることはない」と言いましたが、「骨盤の歪み」は曖昧ですが、広い意味で言えばあります。
肋骨で囲まれた胸郭という鳥かごのような部分と骨盤の間にはスペースがあります。

この間には腹筋群や背筋群、股関節にまたがる筋肉など沢山の筋肉があります。
この筋肉がアンバランスに緊張すると骨盤と胸郭の位置関係がおかしくなります。

ですから正確には「骨盤と胸郭の位置関係のバランスが崩れた状態」または「腹斜筋や腹横筋などの片側が緊張しすぎている状態」ということになります。
結果、腹筋群などは股関節の屈曲反射に関わりますから、脚の左右バランスに影響するということになります。