下半身の症状

ギックリ腰・急性腰痛

ebzo

急性腰痛、ギックリ腰とは

発症後1ヶ月以内の腰痛を急性期とヨーロッパのガイドラインでは定義しています。

急性腰痛、いわゆるぎっくり腰は、欧米では「魔女の一撃」とも言われており、洗顔、歯磨き等で腰を屈めたとき、物を持ち上げたとき等に、急激に腰に痛みが走ったり、グキッ、ピキッという感覚があって、立っていられなくなったり、歩くのが困難になります。
また意外にも「特に何をしたわけではない」のに動けなくなるほどの激痛になってきたというケースも多くみられます。

グキッとかピキッとか音がしたような感じがしても骨がずれたとか筋肉が切れたとかいうわけではありませんので安心して下さい。

ただし以下の場合
①強く腰やお尻を打った⇒骨折や打撲の可能性
②じっとしていても動かしても痛みが変わらない(何をしても同じ痛みが続いている)⇒大動脈解離など他の病気の可能性
③お尻周辺や脚の感覚がない、動かない、排尿障害⇒脳梗塞、馬尾症候群など神経障害の可能性
④発熱も伴っている⇒ウイルスや細菌感染の可能性
⑤明らかに感覚的におかしい痛み⇒他の病気の可能性
などの可能性もあるかもしれませんので、まずは適切な医療機関を受診されてください。

腰痛の原因=現時点ではわからない

皆さん意外に思われるかもしれませんが、腰痛の原因やメカニズムは今のところわかっていないのです。
ネットで検索すると色々な情報が出回っていますが、それはほとんどが的外れで、本当のところは「今のところわからない」が正解です。 

これはコクラン共同計画(医学研究の信頼性を検証する国際研究グループ)によって世界中の腰痛に関する何千何万の論文を集めてレヴューされた結果なので、私の個人的な意見とかではありません。

ですから、世の中で「腰痛の原因はこれだ」と言っても、それは仮説の域からはまだ出られてないのです。

原因がわからなければどうすればいいの?と思われるかもしれませんが、安心してください。

世界中では腰痛に対する様々なランダム化比較試験のデータを基に
「現時点で最もエビデンスレベルの高い腰痛治療」
は明らかにされています。
これはヨーロッパやニュージーランドの腰痛診療ガイドラインでも強く推奨されています。

原因を追究していたら、人生が終わってしまいます。
原因はさておき「現時点で最もエビデンスレベルの高い腰痛治療」をやってみた方がいいのではということです。

運動と認知行動療法

現時点で最もエビデンスレベルの高い腰痛治療とは、

運動と認知行動療法

です。

基本は自分自身で何とか出来るのです。

運動は何でもOKです。腰痛を治すというよりは、楽しんで続けられる運動がよいのです。
認知行動療法については適切な医療機関で受けることがベストですが、ご自身でも簡単なことから始められるので、興味がある方は是非ご相談ください。

ギックリ腰の対処方法

急性期と慢性期では少し異なるため、ここでは急性期における対処方法にフォーカスしてみます。もちろん前述した医療機関を受診した方が良い急性腰痛は除きます。

①まずは落ち着いて呼吸をしましょう。鼻から吸って口から吐いてを繰り返します。
②特に初めての場合はパニックになっていると思いますが、時間とともに痛みも落ち着いてきますので「痛いけど大丈夫」と自分に言い聞かせてください。
③痛くて動けない間はいいですが、少しでも動けたら動いてみてください。呼吸を忘れずに。
④動き始めが一番きついと思いますが、動いているうちに「あれ、意外と動ける」となります。
⑤痛いところを温めても冷やしてもいいですが「気持ちいい」方を選んでください。
⑥安静にしすぎるのは慢性化につながりやすいので、出来るだけ日常生活を続けることをおすすめします。

運動不足長時間のデスクワーク体を動かさない生活、介護や育児、精神的なストレスが多い生活習慣が続いている方

そのまま時間がたつにつれて呼吸が浅くなり、カラダ全体の筋肉が緊張してきます。
そうなると一種のパニックのようになり、全身の筋肉がつったような状態になります。

特に足腰の筋肉は緊張のため大きく動かすことが大変になります。

動かそうとすると逆に力が入りすぎてしまい、恐怖と不安で頭が真っ白になり、自分で力が入っていることに気づけないので余計に不安が不安を呼ぶ悪循環となります。
実際には腰がおかしくなっているわけでも何でもないのですが、その時はまずパニックで気づけません。

激しい痛みで動くこともままならないので非常に不安になりますが、大事なことは急性の痛みは時間とともに必ず落ち着いてくるので、出来るだけ呼吸を整え「大丈夫」と自分自身を安心させることです。
ただ自分自身ですぐ解決出来ないと思いますので、そんな時はどうぞお電話下さい。
とりあえず安心出来て楽になれます。

出来る限り安静にせず普段通りの生活を

そして痛みがあって大変だと思いますが、出来る限り安静にせず普段通りの生活を続けることが一番の薬です。
もちろん痛みで全く動けない時は別です。

必要以上の安静は、腰痛の慢性化につながります。

何かにつかまったりサポートベルトを巻いてもいいので、出来るだけ早い段階で日常生活を続けるようにして下さい。

痛みに耐えられない場合は市販の痛み止めの薬(アセトアミノフェン、非ステロイド系抗炎症剤)で楽になるケースも多いので試してみるのも手です。

こちらのサイトも参考になりますので、ご覧になってみてください。

日本いたみ財団
ギックリ腰は恐くない=ギックリ腰の正しい対処方法
ギックリ腰は恐くない=ギックリ腰の正しい対処方法
とごし銀座院では

まずは楽な姿勢をとってもらいながら呼吸法とPMR(漸進的筋弛緩法)によって全身的に緊張を和らげていきます。

少し落ち着いてきたら筋肉の緊張をとるためにトリガーポイントセラピーを施します。腰の緊張が強すぎる場合は脚や上背部を中心に施術します。

その後動きやすくするために、脊柱や股関節を痛みのない範囲で動かしていきます。

1~2日すると痛みはかなりよくなりますが、痛みが引いたあとも慢性化させないために5回くらいの施術を短期的におすすめしております。

実際の施術記録です
急性腰痛から来る坐骨神経痛
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整体コラム
ぎっくり腰(急性腰痛) その1
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