発症後1ヶ月以内の腰痛を急性期とヨーロッパのガイドラインでは定義しています。
急性腰痛、いわゆるぎっくり腰は洗顔、歯磨き等で腰を屈めたとき、物を持ち上げたとき等に、急激に腰に痛みが走ったり、グキッ、ピキッという感覚があって、立っていられなくなったり、歩くのが困難になります。
その時は動くことができても、だんだん痛みが増してきて、一晩寝た後の翌日になって症状が悪化してくるケースもあります。

グキッとかピキッとか音がしたような感じがしても骨がずれたとか筋肉が切れたとかいうわけではありませんので安心して下さい。意外にも何も特にしたわけではないのに動けなくなるほどの激痛になってきたというケースが最も多いのです。

運動不足や長時間のデスクワークなど、体を動かさない生活、精神的なストレスが多い生活習慣を続けていると、自律神経のバランスが崩れ、特に交感神経というカラダを緊張させる働きを強くさせています。そのまま時間がたつにつれて呼吸が浅くなり、カラダ全体の筋肉が緊張してきます。
そうなると一種のパニックのような状態になり、カラダ全体の骨格筋が硬直し、全身の筋肉がつったような状態になり呼吸もままならなくなります。

特に足腰の筋肉は大きく動かすことが緊張のため大変です。
動かそうとすると逆に力が入りすぎてしまい、恐怖と不安で頭が真っ白になり、自分で力が入っていることに気づけないので余計に不安が不安を呼ぶ悪循環となります。
実際には腰がおかしくなっているわけでも何でもないのですが、その時はまずパニックで気づけません。

激しい痛みで動くこともままならないので非常に不安になりますが、大事なことは急性の痛みは時間とともに必ず落ち着いてくるので、出来るだけ呼吸を整え「大丈夫」と自分自身を安心させることです。
ただ自分自身ですぐ解決出来ないと思いますので、そんな時はどうぞお電話下さい。
とりあえず安心出来て楽になれます。

そして痛みがあって大変だと思いますが、出来る限り安静にせず普段通りの生活を続けることが一番の薬です。
もちろん痛みで全く動けない時は別です。
ただし必要以上の安静は毒以外の何ものでもありませんので、何かにつかまったりサポートベルトを巻いてもいいので出来るだけ早い段階で日常生活を続けるようにして下さい。

痛みに耐えられない場合は市販の痛み止めの薬(アセトアミノフェン、非ステロイド系抗炎症剤)で楽になるケースも多いので試してみるのも手です。

まずは楽な姿勢をとってもらいながら呼吸法とPMR(漸進的筋弛緩法)によって全身的に緊張を和らげていきます。

少し落ち着いてきたら筋肉の緊張をとるためにトリガーポイントセラピーを施します。
腰の緊張が強すぎる場合は脚や上背部を中心に施術します。

その後動きやすくするために、脊柱や股関節を痛みのない範囲で動かしていきます。
1~2日すると痛みはかなりよくなりますが、痛みが引いたあとも慢性化させないために5回くらいの施術を短期的におすすめしております。