3ヶ月以上続いている腰痛を慢性腰痛とヨーロッパの腰痛ガイドラインでは定義しています。

腰痛について様々な情報がありますが、実は腰痛の本当のメカニズムはまだ明確ではないのです。これが腰痛の原因だ!というのをテレビや雑誌、インターネットで見たとしても根拠はないと思ってください。

ただし大まかなところは明らかになってきており、本当の原因はさておき、何が有効で、何が有効でないかということはかなりわかってきました。

また2004年にニュージーランドのガイドラインにおいて、イエローフラッグという概念が提唱されました。イエローフラッグとは回復を妨げている心理社会的因子、大雑把に言うとカラダの問題というよりはココロや環境の方に問題があるということです。

つまりどんなにカラダの治療をしても、患者さん本人の腰痛に対する考え方やイメージ、生活習慣などを変えていかなければ慢性化する可能性が高いですよという概念です。
たとえばこんなことというものを幾つか挙げてみます。

腰に対する弱いイメージ

腰は弱いもの、腰は危ないといった腰に対するマイナスイメージが腰痛を慢性化させます。
実は腰椎と呼ばれる腰の骨の部分は皆さんが思っている以上に強く頑丈です。
人体の中でもこれだけ頑丈な関節融合体はないと言われております。腰が弱くて脆いものといったイメージがある限り、皆さんは腰をかばいすぎて生活してしまうため、筋肉が硬いままになってしまいます。
建物に例えるならば、耐震構造になってしまっていて、揺れに対してがっちりガードしすぎてかえってキツイ状況になります。
どうせなら腰も免震システムにして、揺れに対しても腰を柔らかく対応させておけば余裕がでてきますよ。

安静にしすぎる生活

腰痛=安静という考えのもと必要以上に大事にしすぎてしまって、いつも腰を休ませるような生活習慣は慢性腰痛にとって一番の毒だといっても過言ではありません。
動くと悪くなるのではないか?という疑問がもしおありであれば、なるべく早く捨ててしまいましょう!
動かし始めは少し大変かもしれませんが、きっと良かったと思える時が来ますよ!

コルセットなどの装具やサプリメントなどへの過度な依存

コルセットなどの補助装具はもし装着していれば活動が出来るのであれば是非活用して下さい。
ただし寝ても覚めてもとにかくコルセットなしではという依存心は慢性化を強くします。また世の中のどんなサプリメントも腰痛に効果があるというエビデンスはありません。
ただし、ご本人が効くと思って本当に効果が出ているのであれば止める必要もありません。
大事なのはそこだけに依存しないことです。

不可解な診断と治療

お医者様や治療家の先生から「あなたはもう治らない」「これから歩けなくなるかも」「もうスポーツはやめなさい」などといったことを言われた経験がありませんか?
もしあればこれも慢性化させている原因です。絶対治らないとか歩けなくなるなんてことは腰痛に関してはありません。
好きなスポーツをやめさせる権限はお医者さんにはありません。
こういったことがかえって不安をあおり活動を制限させるばかりか、良くしていこうという意欲まで奪ってしまっているのです。
またレントゲンやMRIなどの画像診断において椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症、変形性脊椎症などといった診断を受けてしまった方にも同じことが言えます。
安心して下さい。
それらは腰痛とは関係がないことがわかってきています。

ストレスとの関係

ストレスが腰痛と関係あるの?と思う方も多いでしょうし、関係があったとしてもそれはそれ。私の腰痛はもっと他に原因があるという方がほとんどでしょう。
まあそれはそれとして、ストレスは間違いなく腰痛を作り出します。もっと言うと、気づいていないストレスが腰痛を作り出しています。
ですから本人はストレスが……とは思えないのです。
とは言ってもストレスを避けることは出来ませんので、上手な付き合い方を身につけることがポイントになります。
一ついえることは、問題に対して真正面からぶつからずに、ちょっと横にそらしてみてカラダとストレスの関係に着目してみるのも手です。
やり方はこちらでお教えできます。

内臓の病気によるものは、安静にしていても痛い。動きに関係なく痛む。痛みで目が覚める。ということがあります。
不安な場合は、まずは病院で診察を受けてみて下さい。

当院では、腰、腹、背中、お尻の筋肉を中心に全身の筋肉と関節を調整して歪みをとり、体を楽にしたうえで、痛みを繰り返さないための姿勢のとり方、生活習慣についてのアドバイスをしていきます。

自宅で簡単にできる腰痛体操やトレーニングも必要に応じて指導いたします。