【症例集】慢性腰痛、脚のむくみ、冷え

Sさん 40代 女性 デスクワーク

来院時の症状

慢性の腰痛、仕事で長く座っていると脚が冷えてむくみ、痛みもでる。
首肩のコリ、ときどき頭痛もあり。
睡眠は普通にとれているが、日中だるく、眠気もでる。汗がほとんどでない。

検査・分析

毎日7時間以上のデスクワーク、さらに運動もほとんどしていない。典型的なパソコン症候群。
特に病気ではないがこのような生活が長く続くと様々な不定愁訴が現れる。カラダ全体の筋肉が緊張し当然の如く血流はよくない。顔色も手や足の色も血色が悪い。
タバコは2、3年前にやめられている。睡眠はとれているとはいえ途中目が覚めることも多々あり。仕事の夢もよく見るという。
腰痛に関しては5年くらい前にひどいぎっくり腰をやって、整形外科で「椎間板ヘルニア」と診断されて、椎間板が飛び出た画像をみせられたとのこと。
その時は特に治療はしなかったが、それ以来激痛ではないが常に痛みを伴っている気がするという。
画像を見せられたことによってずっと自分は腰が悪いと思い込んでしまい、常にかばって生活していたことが慢性化を引き起こしてしまっている。

施術プラン

緊張が相当強いため3回目くらいまではおそらく施術後の反応が強くですぎるため、あらゆる刺激は弱く行う。
呼吸も浅く、力が入っている自覚もないために、呼吸法やPMR(漸進的筋弛緩法)を取り入れる。
トリガーポイントセラピーは全身的に行う。下肢に対しても時間をかけて行う。
CMT(カイロプラクティック脊椎マニュピレーション)は少し不安があるということでモビリゼーション(ゆっくり関節を動かす)を行い関節にアプローチする。
集中治療として2週間で6回を目安にすることになった。

経過状況

第1回目 1日目

施術後、びっくりするほどカラダが軽い。カラダ全体がポカポカして気持ちが良い。こんな感覚は久しぶりだと感動されていた。
しかしカラダはすぐに変わるものではなくおそらく明日はダルさが出るだろうということを伝える。
伝えておかないと明日の精神的落ち込みが大きくなってしまう。自動的治療(自分自身で行う治療)として姿勢矯正プログラムを指導した。

第2回目 3日目

言われた通り施術の翌日の朝はダルく起きるのが辛かった。
腰痛も一度増した。が朝だけで日中は楽だった。
姿勢矯正プログラムを行ったがイマイチまだよくわからない。でもこれをやっていると座っていると腰が少し楽な気がする。

第3回目 5日目

前回の施術の翌日も少しダルさが出たが、その前ほどではなかった。
今回は胸郭という肋骨で囲まれた鳥かごのような部分の緊張を取るために呼吸とPMRと筋筋膜ストレッチを組み合わせた施術を行った。
最後に呼吸と合せてモビリゼーションを施した。
施術後はカラダが薄くなり、呼吸も非常に楽に出来るようになった。また腰の緊張がとれ、腰が悪かったんではなかったことを実感できた。

第4回目 7日目

気がついたら脚の冷え、むくみを忘れていた。
前回、腹筋のリラクゼーションをやってから腹のハリがとれ、さらに腰痛が楽になった気がする。
姿勢矯正プログラムもカラダが覚えてきた感じがする。
周りからも最近顔色がいいと言われた。
今までの自分はなんだったんだろうというくらい気持ちが楽になり、カラダとココロの関係を実感している。

第6回目 12日目

集中治療最終日。
もうここに来ることは治すというより、楽しみになってきた!
最初に来たころの不調は無理して思い出さない限り忘れている。
また胸郭や腹筋のリラックスや呼吸を意識しているせいか、少しカラダが締まってきたような気がする。
これからも2週間に1回のペースでメンテナンスを続けていこうと思っている。
最初にあったSサンと比べると別人のような明るさで、これからヨガにも挑戦しようと仰ってました。