私も小学生の時(もう40年くらい前)、投げすぎて肘が痛くなり整形外科を受診しました。
その時「野球肘」といわれ、野球はやめなさいと言われました。
子供心に本当にショックでした。お医者さんは簡単に子供の夢を壊すこともできますね。
現在ではそんなことを言う先生は少ないと思いますが、当時は平気でそういうことを言う先生も
結構いたんですね。
野球少年に強く言いたい。やめなくても大丈夫ですよ!

整形外科学では「野球肘」というと画像検査に基づき以下のような診断をすることが一般的です。

上腕骨内側上顆障害、内側側副靭帯損傷、遊断性骨軟骨炎、疲労骨折など

他にもありますが、こういったところでしょうか。
よ~く画像をみるとそのような感じもしますし、実際にそこが原因ではないとは言い切れません。
確かに内側側副靭帯損傷において、いわゆるトミージョン手術は大雑把に言うと約80%以上の好成績を出しているというエビデンスがあるらしいし、見事に復帰された名選手もたくさんいます。
が、その他に関しては実際にエビデンスが乏しくまだあやふやな状態です。

ただ一つ言えるのは、投球により痛くなった肘は、キチンとした対処、投球の休止あるいは制限、負担のかかる力みの解消、フォームの修正が出来れば、また思い切って出来る人がほとんどだということです。
手術の前に、保存療法(手術をしない)を試してみるのも手ではないでしょうか。

色々と野球肘の痛みについては言われていますが、私は筋肉から痛みを出していることがほとんどだと考えています。
肘の骨端、軟骨、靭帯、腱ではなく、上腕二頭筋、上腕三頭筋、前腕の伸筋群、屈筋群、回内筋が短縮して、痛みを発生させている、つまりトリガーポイントからではないかと。

長期にわたる疲労がトリガーポイントを形成し、痛みをかばうため力んだフォームになり、余計に筋肉を短縮させてしまうという悪循環となってしまい、なかなか治りづらい状態を作ってしまっているのです。

上腕二頭筋、上腕三頭筋、前腕の伸筋群、屈筋群に対して徹底的にトリガーポイントセラピーを施します。
そして曲がったまま伸びなくなっている肘に対して無理なく動きをつけて伸展させていきます。
ちょっとしたやり方によって意外と動くことに驚かれるかと思います。手術をされた方も例外ではありません。

そして、セルフケアの方法を教えます。

どの筋肉をほぐしていけばいいか?
どうしたら力まないフォームで投げられるか?
どのようなトレーニングをすればよいか?

カラダの使い方を知ると感覚が変わってくると思います。

野球肘は、早ければ早いほど回復は良好です。
どうか夢をあきらめないで相談ください。

あ、最後に、私は高校まで野球を続けられました。肘は何ともなく。