根拠のない腰への治療はやめよう!
椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症に手術はホントに必要?
今、あなたは
- 腰や脚の痛みで歩くこともままならない
- 腰の手術をすすめられているのだが、出来ることならしたくない
といったお悩みで、このページにたどり着いたのではないですか?
腰や脚の痛みで手術をすすめられていて、どうしようか悩んでいる方にはぜひ以下の出来事を読んでいただけたら幸いです。
医者にボルトで背骨を固定する手術をすすめられたが…
当院に50代の男性Kさんがいらっしゃいました。
普段は腰痛もあるがそれほどではないのですが、12分くらい歩くと脚が重くなって歩けなくなるという状態でした。
Kさんは脊柱間狭窄症という診断を受けていました。
聞けば来週手術をするということでした。
3年前に1度手術をしているにも関わらず……。
前回の手術後は少し良くなったような気がしたが、結果的にはその後また元に戻った感じで改善せず、12分くらい歩くと脚が重くなって動かなくなってしまう状態です。
今回の手術はボルトで脊柱(背骨)を固定してしまうという前回以上に大変な手術です。
Kさんは「出来れば手術したくないんだが仕方がない。その前にちょっと楽になりたくて……。」とお話しされました。
Kさんは長年競技スキーをされていて、これからも出来れば続けたいとのことでした。
でもお医者様からは手術したらもうスキーは出来ないと言われていました。
Kさんに聞いてみました。
安藤:「お医者さんはKさんの歩いているところを見たのですか?」
Kさん:「いや全く見てません。MRIの画像を見せられて診断を受け、手術をすすめられました」
安藤:「では12分歩いて、脚が重くなって動けなくなったKさんの姿を見てないんですね」
Kさん:「ええ、椅子に座って話を聞いていただけです」
このやり取りで皆さんはどう感じられましたか?
大手術をするにあたって、お医者さんはKさんが12分歩いて脚が重くなっているところを見たことがないのです。
Kさんは普段は仕事も普通にこなしており、スキーをしている時は特に痛みも強くないんです。
事実に目を向ける!
早速Kさんに歩き方を見せてもらいました。
すると、もの凄い力をいれて歩いているではないですか!
まるで、重い鉄球を鎖で足につないで引きずるように歩いているようでした。
Kさんは痛みと不安から脚をかばうあまりに、地面に足の裏がなるべくつかないように歩いていたのです。
こんな歩き方していたら私だって10分も歩けば脚が重くなって動けなくなります。
実際の歩き方を見ないまま、画像診断だけで原因を決め付けてしまった結果、いろんな事を通り越して、「手術」という選択を迫ってしまったのです。
Kさんは「歩くとき」以外は痛くないのです。
安藤:「手術をして本当に良くなるかどうか聞いてみたらいかがですか?」
Kさんは後日、整形外科でもう一度聞いてみました。
Kさん:「先生、この手術をして本当に良くなるのでしょうか?」
整形外科:「心配ならもう少し簡単な手術にしましょうか。」
Kさんもさすがに呆れて手術は止めました。
私はKさんに
「歩き方を変えてみませんか?歩いていなければそれほど痛みもないのですから。
歩き方に問題があると考えてみてはいかがでしょうか?」
とお話しさせていただきました。
Kさん:「そんなことは考えたこともなかった。
腰が悪いから歩けないんだとしか思わなかった。」
私:「歩き方を変えることで副作用はありませんから、どうせならやってみますか!」
不安が痛みを作り出す!
というわけでKさんとの二人三脚で歩き方の練習が始まりました。
Kさんは画像診断によって自分の腰がもうボロボロになっているイメージを植えつけられてしまっていたため、腰をかばいすぎていました。
結果足腰の力が抜けなくなっていました。
もちろん「力を抜いてください」といって抜けるような状態ではありませんので、まずは筋肉をリラックスさせるための施術をして力の抜けやすい状態をつくりました。
それから、足腰に意識が行き過ぎないように、少しづつ出来る範囲で練習していきました。
また歩くことや腰への恐怖心が抜けないと力を抜くことができませんので、専門的な立場からわかりやすく、腰は思っているほど弱いものではない、歩くことで腰は壊れないというようなことをホワイトボードを使ってレクチャーしました。
次第にKさんは歩くことが楽しくなり、いつの間にか歩き方を考えることがライフワークになりました。
Kさんはある日こう言いました。
「そういえば最近忘れてた……歩けなかったこと。」
いや~ホントに良かったです。
現在Kさんはシーズン中、スキーに行ってガンガン滑っています!
これっていったい何なんでしょうか?
もし、ウチに来なかったら今頃は背骨にボルトが入って、スキーも出来ていなかったでしょう。12分歩いたら脚が重くなって動けなくなっていた状態も、今ではいくら歩いても何ともありません。
もちろん手術すべてを否定しているわけではありません。
しかし、Kさんのようなケースは少なくなく、いらない手術が普通に行われていることが事実なのです。
外科手術をする前に参考にしてみてください。
皆さんは、お医者さんに言われたら「そうなんだ、手術するほど自分の腰は悪いんだ」と思ってしまうのが当然です。私だってそうです。
しかし、皆さんが思うほど腰痛や坐骨神経痛に手術が必要ではないことがわかってきています。
椎間板ヘルニアや脊柱間狭窄症の手術成績は短期的には少しはいいものの、長期的な成績は保存療法(手術をしない)と変わらないデータがあるとのことです。
つまり、してもしなくても結果的には一緒になりますので、出来ることならしないことが賢明です。
またそれだけでなく、腰痛や坐骨神経痛に関する誤った情報が沢山あふれています。
私も誤った情報に惑わされていた時期がありました。
そこで、ここでは書ききれないほどの腰痛や坐骨神経痛にまつわるウソや迷信を一刀両断してくれるサイトがありますので紹介させて頂きます。
TMSジャパン(代表 長谷川淳史) http://www.tms-japan.org/
長谷川淳史先生は海外の医学論文を多数紹介して下さっています。
インターネット上で日本語検索する腰痛情報はほとんど根拠がないものばかりです。
長谷川先生の著書http://www.tms-japan.org/library.htmlに詳しく書いてありますので是非ご一読されることをオススメします。
最後に、悩んでいるのであれば是非ご相談下さい。
当院で施術を受けなくでもいいですから、お茶でも飲みながらお気軽にお話ししましょう。
とにかく無駄な手術は避けたいと思う方の手助けになれたらと思います。