慢性の肩こり、頭痛
Oさん 40代 男性 プログラマー
来院時の症状
一日中PCに向かう仕事で、慢性の肩こり。
2年半前に自転車で転倒し、左鎖骨、右腕を骨折。
それ以来肩こりが強くなり、頭痛も頻繁に出るようになった。
最近特に疲れやすく、不眠気味である。
検査・分析
カウンセリングによると自転車で転倒したことが原因だと思い込んでいる。
確かに転倒の衝撃で筋肉が一時的に緊張状態がつくられるが、2年以上も続くことはない。
それよりは以前からの長時間のデスクワークによるストレスと運動不足により緊張がつくられていると考えられる。
こういったことは交通事故によるいわゆる「ムチウチ症」にも言える。
どうしても衝撃が強かったためにそのせいにしてしまいがちですが、それがかえってかばって動かすくせがつき、常に首や肩を緊張させてしまっている。
当然その時間が長くなればなるほど、自律神経のバランスを崩し、肩こりだけでなく、頭痛や疲れやすさ、不眠、めまいなどの不定愁訴も出てくる。
施術プラン
- まずはトリガーポイントセラピーにより筋肉にアプローチする。
- 首と肩に力が入っている状態が普通になってしまっているので、漸進的筋弛緩法により力が入っている状態と抜けた状態を実感していただく。
- 緊張が強すぎるためスタティックなストレッチ(じっくり伸ばすストレッチ)はしばらく控える。
- また頭と体幹の上手な位置関係、カラダに対するイメージ、合理的な動きを覚えていただき、力の抜けた生活に変えていただく。
経過状況
施術後、カラダがポカポカして温かくなった。
トリガーポイントセラピーは痛いところもあったが効いている感じがあって、こりがほぐれた感じがする。
いかに自分が力が入っていたのかが実感が出来た。
でもやはり自転車で転倒したからカラダがおかしくなっているという感覚は消えないとのこと。
- Oさんには2週間の姿勢矯正プログラムをしていただくことにしました。
- デスクワークが長いため、仕事中に出来ることを指導させていただきました。
1回目の施術の後は夜ぐっすり眠れた。
今日は筋肉痛が肩に少し出ている。しかし運動した後のような感じで、なんだか心地のよい痛みといった感じ。
姿勢矯正プログラムをやってみたが、まだイマイチわからないとのこと。
- 前回教えた姿勢矯正プログラムを復習しました。
- 今回は首と肩の力を抜くために、まずはカラダの構造を知っていただこうと思い頭と体幹の位置関係について説明させて頂きました。
- 皆さんが思っている以上に人間の構造は非常に強くバランスがよく出来ているため、5kgくらいの重さの頭を支えるくらいなんてことないんだと。
- これをまず理解頂いた上で、イメージを作りあげていただきました。
- またイメージに加え頭と体幹の位置関係を覚えていただきました。
前回教えてもらった頭と体幹に対するイメージがすごく力を抜かしていているのを実感出来ている。
今までいかにかばいすぎていたのかと…。
それもあり姿勢矯正プログラムもしっくりくるようになってきた。
- 今回はトリガーポイントセラピーに加え、後頭骨と頚椎の調整に時間をかけて、より頭と体幹に対するイメージを深めて頂きました。
最近頭痛が出ていないとのこと。
また何となく頭が軽くなっていて、今までは重い岩が乗っかっていたような感じがあったのが、最近は頭も首の一部だという風に思えてきた。
イメージだけでこんなにも軽くなれるなんて不思議だということです。
また今回は表情筋(顔の筋肉)にもアプローチさせて頂きました。
表情筋が硬くなると首や肩の力は抜けないようになってます。
逆にリラックスして穏やかな表情の時は肩や首に力を入れる事は困難です。
ですから、表情筋を緩め、笑顔の作りやすい状態にして差し上げることは非常に重要です。
Oさんは表情筋を緩めるフェイシャルテクニックを施されている間、スーと眠られていました。
前回のフェイシャルテクニックを受けた後、またまた楽になった。
奥様からも顔が穏やかになったと言われたそうです。
Oさんご本人も眉間のしわがとれて目が見やすくなったのを実感されていました。
姿勢矯正プログラムは快調に続けており、以前の姿勢でいることが息苦しくいやだと思うようになったとのことです。
集中治療は今回が最後。
気がつけば事故の後遺症という考え方がなくなって、カラダに自信がもててきた。
今回の集中治療を受けたことをきっかけにモノの見方も変わった感じがするとのことです。
きっと力を入れっぱなしで疲れやすかったため、余裕をもって考えることもなかなか出来なかったのでしょう。
最近は視野を広くしてモノを見られるようになったとのことです。
これからも2週間に1度のペースでカイロプラクティックメンテナンスは続けたいとのことでした。
会社でOさんの眉間の深いシワがとれてきたことが話題になり、3人の同僚の女性が紹介でいらっしゃいました。
肩こりは当然ですが、フェイシャルに興味があって…