脚がだるくて眠れない 体の歪みも気になる
Kさん 20代 女性 デスクワーク
来院時の症状
この3ヶ月、入眠時に脚がだるく、熱くなり、寝付けない。
めまいや耳鳴りもたびたびするようになった。
仕事での長時間の座位、PC作業に強いストレスを感じている。
体の歪みも原因のような気がする。
検査・分析
3ヶ月より少し前、つまり症状が出るちょっと前に転職をされたとのこと。
環境の変化が強い緊張をつくりあげ、今回のような症状が強くなったと考えられる。
しかしよく話を聞くと、それより前からストレスから肩こりや腰痛があったとのこと。
めまいや耳鳴りは大体セットでおこることが多いが、今回のKさんも精神的なストレスが自律神経のバランスを崩した結果であろう。
めまいや耳鳴りは意識すればするほど強くなる傾向があります。
大体意識していない時は大丈夫なのですが、不安を感じたり、夜など静かになると耳鳴りを聞こうとしてしまいます。
脚がだるかったり、熱くなるのも自律神経のバランスの崩れからくることが多く、機能的な問題です。
血流がいいから熱いのではなく、脳で熱いと錯覚しているだけなので脚に血流を促すことが必要となります。
施術プラン
ストレスが原因といっても、ストレスケアは簡単ではありません。
まずそっちは置いておいて、カラダに意識を向けて頂き、良くしていきます。
まずはなんといっても全身の筋肉の緊張をとっていくことが先決です。
とりあえず、筋肉を柔らかくしていくとカラダが楽になります。それを何回か繰り返しているうちに狭くなっていた視野が広くなり余裕が生まれてきます。
そうすると今までちょっとしたことでイライラしてしまうことが減ってきて、周りにある楽しいことにも目を向けられるようになります。
そんな感じでストレスから緊張、カラダの不調といった悪循環が断ち切れます。
経過状況
- トリガーポイントセラピーによって大腿四頭筋群、ハムストリングス、腓腹筋、ヒラメ筋を中心に筋肉に出来たトリガーポイントを刺激した。
ちょっとした刺激でも痛みが強かったが、何回か刺激しているうちに心地よい痛みに変わってきた。
その後血がドクドクと流れる感じがした。今までにない感覚だった。
それから呼吸法とPMR(漸進的筋弛緩法)を指導し、睡眠前に行うことにした。
前回の施術後にめまいがあったが、色々対処法を指導されたので何とか落ち着いて対処できた。
その後めまいはおこっていない。耳鳴りは相変わらず。
しかし音が聴きやすくなっている。
眠るのに不安があったが、呼吸法と漸進的筋弛緩法をしたら気がついたら眠っていて、朝までぐっすり眠れた。
脚には筋肉痛のようなハリがあった。
めまいがまだたまにあるが、不安感が減ったので安心して仕事に行けている。
耳鳴りは気にしないようにしているためか、あまり気にならなくなってきた。
二回の施術でこれだけ楽になれると思っていなかったので希望がもててきた。
睡眠前に呼吸法と漸進的筋弛緩法を必ずやっている。
脚のことを気にする前にぐっすり寝てしまう。
以前は火照った感じをアイスノンなどで冷やしていたが必要なくなった。
- トリガーポイントは脚中心というよりも全身的に施すことにした。
- 緊張もとれてきたのでCMT(カイロプラクティック脊椎マニュピレーション)も施術に加えることにした。
ボキッと音がするのに驚いたが、こんなに気持ちがいいとは知らなかった。感動したとのことでした。
施術後にカラダを動かしてもらったら驚くほど動きが良くなっていた。
最近呼吸を意識できるようになったとのこと。
カラダに対して意識をするようになってからはストレスでイライラしていたことが客観的に見られるようになってきた。
こんな短期間で変わるとは正直思っていなかったのでびっくりしている。
カラダを意識することがストレスケアになるのなら、もっとカラダについて深めていきたいとのこと。
それならということで歩き方や姿勢にも目を向けてみましょうということになりました。
初めて自分の歩き方や姿勢を人から見られるので最初は緊張してぎこちなかったのですが、やっているうちに楽しさがわかってきて最後の方は目をきらきらさせて頑張っていました。
前回教わった姿勢と歩き方、まだまだうまくできないけれど日常の行動がすべてストレスケアになるという発想が今までなかったので、当たり前のことが楽しくなったとのこと。
気がついたら耳鳴りもめまいも忘れていました。
もちろん睡眠時の脚の不調も……。
Kさんはもともとは活発に動き回る人。
仕事で椅子に座っていなければならないストレスとうまく付き合わなければいけません。
そのためその後も2週間に1度メンテナンスで通われて、最近ではこちらが元気をもらっちゃうくらいです!